きょうさい対策ブログ

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【解説074】様々な心理療法。子ども向けの遊戯療法、ロールプレイングによる心理劇療法、「いま、ここで」に注目するゲシュタルト療法

今回の内容は、2007年と2012年の2回、出題されている。

 

様々な心理療法。子ども向けの遊戯療法、ロールプレイングによる心理劇療法、「いま、ここで」に注目するゲシュタルト療法

 

 

行動療法

行動療法は、外に現れる行動を変えることができれば、自然に心の内面にも変化が生じるという考えに基づくものである。歴史的にはワトソンの行動主義から発展し、アイゼンクという人物がまとめた療法である。

行動療法は、適切でない行動は消去、適切な行動を強化していくことで内面に良い変化をもたらそうとする。

 

遊戯療法

遊戯療法は、プレイ・セラピーとも呼ばれ、言語能力の発達が不十分な子どもが対象。その名の通り遊びを介して、カウンセラーとの関わりをもつ過程のなかで、偏った人間関係を修正したり、人格発達を促進する。

 

箱庭療法

言葉のみ出題歴あり。遊戯療法は子ども向けであった、こちらは大人も対象。クライアントは、砂や人、乗り物などのミニチュア玩具を組み立てて自由な模型を作る(これを箱庭という)。創造活動に専念することにより自己治癒力が発揮されるとのこと。

 

心理劇療法

心理劇(サイコ・ドラマとも)療法は、モレノにより開発されたもので、劇という名前から察せられるように集団でロールプレイングをする療法である。役者、観客として即興的にアクションを行い、創造性と自発性をはたらかせることで新しい行動可能性を獲得する。

 

ゲシュタルト療法

ゲシュタルト療法。ゲシュタルト療法では、過去ではなく「今、ここで」の体験に注目し、感情を正直に開示するよう求める。この「今、ここで」というのがポイント。過去のことは一旦置いといて今に集中しよう、という技法である。

 

森田療法

2007年に1度だけ出題されています。森田正馬神経症に適用した精神療法です。個室に隔離するところからはじめ、最終的には完璧な自己にはなれないことを受け入れ、ありのままの心の姿勢を獲得することを目指す。

 

交流分析

交流分析は、バーンによって開発された。人間がもっている「子供」、「大人」、「親的自我」という状態間のバランスを調整することによって、対人関係を改善することを主な目的とする療法である。なお、「子供」、「大人」、「親的自我」という概念はフロイトでいう「エス」、「自我」、「超自我」に対応する。

 

では演習。

 

(演習)

次の文の(   )に入る適切な語句を次の選択肢の中から選べ。

【選択肢】行動療法、遊戯療法、箱庭療法、心理劇療法、ゲシュタルト療法、森田療法交流分析

 

(1) (   )とは、現代学習理論に基づいて行動の改善を図るための技法の総称で、対象となる行動上の問題は、不適応行動を学習した結果として考えている。治療的対応は、不適応行動を学習の原理に基づいて消失させるとともに、適応行動を強化していく療法である。(2012年実施21)

 

(2) (   )とは、即興の役割演技を通じ、自発性や洞察を促し、柔軟な実践行為を身につけさせることを意図した療法である。(2012年実施21)

 

(3) (   )とは、言葉によるコミュニケーションが十分ではない子供を対象として、セラピストと子供が遊びを主な表現手段として治療関係をつくりあげていく療法である。(2012年実施21)

 

(4) (   )とは、自己のすべての精神状態をあるがままに受け入れていく態度を体得することで、人間に備わる自然治癒的力の発動化等を促す心理療法である。(2007年実施15)

 

(5) (   )とは、クライエントに過去の体験や生育歴の探索するのではなく、今まさにその時点での自分に集中することを通して、感情を正直に開示するよう求める療法である。(2012年実施21)

 

(1) →行動療法 (2) →心理劇療法 (3) →遊戯療法 (4) →森田療法 (5) →ゲシュタルト療法

 

(箱庭療法交流分析は選択肢にあるものの(1)〜(5)には出ていない。)

 

 

今回はここまで!

 

(参考文献)