この話題も多くの自治体で頻出事項である。
ブルームは、時間を十分使えばどんな子にもどんな内容でも理解させることができるという発想をもとに、完全習得学習を提唱した。その実現のために、彼は評価を次の3種類に分類した。
診断的評価
診断的評価は指導が始まる前に行う評価で、生徒がどれぐらい理解しているのか、すなわちレディネスがどの程度あるのかを確認するための評価。適切な指導につなげるためにも指導前の生徒の実態を診断的評価で把握することが望ましい。
形成的評価
指導が始まってから実施する評価で、現在の指導計画のままでよいのかを確かめる目的で行う。教える側は形成的評価をこまめに行い、現在の指導方法で良いのか確認するようにしたい。
総括的評価
学期末試験のように、一連の学習が終わったタイミングで実施される評価で、総まとめの評価である。
では演習。
(演習)
次の文の( )に入る適切な語句を答えよ。
( ① )は、指導前に、学習者の能力や学習特性、既習事項などをあらかじめ把握し、指導計画の作成等の参考にするための評価である。
( ② )とは、指導の過程で、その成果を中間的に把握し、指導計画を改善して各学習者に応じた学習課題を割り当てるなど、新たな学習の課題を明確にするための評価である。
( ③ )とは、単位の認定や課程の修了、卒業の認定など、学習活動の最後にその成果を測定し、学習者がいっていの知識や技能を身に付けていることを認定するための評価である。
(解)
①→診断的評価 ②→形成的評価 ③→総括的評価