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【解説079】冷戦終結前の人権に関する宣言・条約。世界人権宣言(1948年)から国際人権規約(1966年)、児童権利宣言(1959年)から児童の権利に関する条約(1989年)

今回はこれ。

冷戦終結前の人権に関する宣言・条約。世界人権宣言(1948年)から国際人権規約(1966年)、児童権利宣言(1959年)から児童の権利に関する条約(1989年)

 

人権は都の頻出事項。内容的にも重要なことなのできちんと知っておきたい。

まず国際的な次の宣言・条約4つを頭に入れよう。年号も覚えておくと試験会場で役立つ。

 

世界人権宣言(1948年)から国際人権規約(1966年)

世界人権宣言(1948年)

…戦中の出来事の反省を生かし、人権の尊重を宣言。宣言なので法的拘束力ナシ。

国際人権規約(1966年)

…世界人権宣言をパワーアップさせて法的拘束力をもつものにした、と考えるとよい。国際人権規約の中身は名前の長い二つの規約から構成される↓

 「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」

 「市民的及び政治的権利に関する国際規約」

 

世界人権宣言の子供向け版のような位置付けにあるのが児童権利宣言で、それを条約化したのが児童の権利に関する条約である。

 

児童権利宣言(1959年)から児童の権利に関する条約(1989年)

児童権利宣言(1959年)

児童の権利に関する条約(1989年)

子どもの権利条約とも。子どもが生きる権利・守られる権利以外にも、思想の自由を含む育つ権利、意見を表明する自由を含む参加する権利など、児童権利宣言の内容よりも、子どもの主体性を認める内容が多いのが特徴。

子どもの権利条約 | ユニセフについて | 日本ユニセフ協会

 

 

 では演習。

(演習)

次の記述は、人権に関するある文書について述べたものである。この文書の名称として適切なものは、下の1〜5のうちのどれか。(2014年実施18)

・1948年12月10日に国際連合第3回総会において採択された。

・人権及び自由を尊重し確保するために、「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」として採択された。

・前文及び本文30条からなっている。

1 児童の権利に関する条約

2 あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際規約

3 経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約

4 世界人権宣言

5 市民的及び政治的権利に関する国際規約

 

(解)

4.世界人権宣言

一行目「1948年12月10日に〜」で一発で4.世界人権宣言が答えとわかる。

 

一応今回解説した形で、選択肢内の宣言・条約にも触れておこう。

世界人権宣言(1948年)のパワーアップ版が国際人権規約(1966年)で、これは選択肢の3の「 経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」と選択肢5の「市民的及び政治的権利に関する国際規約」からなる。

児童の権利宣言(1959年)のパワーアップ版が選択肢1の児童の権利に関する条約(1989年)。 

 

なお、上の問題は2009年にも、ほとんど同じ形で出題されている。

 

今回はここまでです。次回は冷戦終結後〜現代に至る人権関係の条約や法律等をまとめます。