きょうさい対策ブログ

主に東京都・神奈川県・埼玉県の教員採用試験(教採)の対策にどうぞ。

【解説086】都の研修制度。採用前の東京教師養成塾、採用後の東京教師道場

東京都の研修制度について。都は研修制度が充実している。

東京都の研修制度。採用前の東京教師養成塾、採用後の東京教師道場

採用前の育成(採用前なので研修とは呼べない)と採用後の研修に分けて、制度をおさえておこう。

 

採用前の育成

東京教師養成塾

対象は都の公立小学校または特別支援学校の教員を希望し、かつ、都教育委員会が連携する大学に在籍する者。特別教育実習(年間40日以上)、企業等での3日間の就業体験、年間20回程度の講座、1泊2日の合宿などたっぷりと時間をかけて育成するシステムである。

 

採用前実践的指導力養成講座

東京都の教員採用選考に合格した教員採用候補者名簿登載者は全員受講することになっている。採用前年の11月〜2月にかけて5日間程度実施。「学習指導・学級経営」、「特別支援教育」、「保護者との信頼関係」、「道徳の実践的指導力」などをテーマに採用前に実践的な指導力を身につけることを目的にしている。

 

任用前学校体験制度

教員経験のない新規採用教員が、4月当初から円滑に教育活動を始めることができるように、任用予定の学校を体験する制度。要するに現場の下見である。

 

採用後の研修

東京都若手育成研修(1年次〜3年次研修)

初任者研修と2年目3年目を体系化した研修。採用後すぐに受けることになる研修である。

・1年目は「1.学習指導力」、「2.生活指導力・進路指導力」、「3.外部との連携・折衝力」、「4.学校運営力・組織貢献力」の基礎基本の習得を図る。

・2年目は「1.学習指導力」、「2.生活指導力・進路指導力」の指導力促進を図る。

・3年目は「3.外部との連携・折衝力」、「4.学校運営力・組織貢献力」等の課題解決・対応力の拡充を図る。

 

東京教師道場(リーダー、部員)

4名〜5名程度の部員と1名のリーダーで班を編成して行われる2年間の研修。教職経験4年〜10年程度の教員が部員として参加できる。班内で月1回程度、授業研究を行い、授業力向上につなげる。授業者は事前に学習指導案をリーダー・部員と共有し、リーダーから指導助言を受けて修正し研究授業に臨み、授業後は協議も行う。

 

東京都教員研究生

教職経験6年以上の者が対象。1年間、東京都教職員研修センターにて、教育課題研究、カリキュラム開発研究、教育行政に関わる実務研修などを行う。指導的役割を担う教員を養成するのが目的。募集は年間15名程度。

  

 

(演習)

東京都公立学校における教員の人材育成や研修に関する記述として述べた次の文について、正誤判定をせよ。(2015年実施28)

(1) 教員を養成している大学の4年生及び大学院生を対象に、高い志をもった教員を学生の段階から養成するため、年間40日程度の特別教育実習、ゼミナール及び講義、夏季休業中に企業等での体験活動をおこなう「東京教師道場」を実施している。

 

→(誤) 正しくは「東京教師養成塾」である。「東京教師道場」は教職経験4年目以上の者を対象に、リーダーの指導のもと、研究授業を頻繁に行って授業力向上を目指す研修である。「東京教師養成塾」と「東京教師道場」名前の響きが似ているので気をつけて覚えておこう。

 

(2) 東京都公立学校教員採用候補者選考に合格した採用候補者名簿登載者を対象に、4月からの勤務においてすぐに必要となる学校経営等の実践的指導力を身につけさせるために、「東京都教員研究生」を実施している。

 

→(誤) 正しくは「採用前実践的指導力養成講座」である。「東京都教員研究生」は教職員研修センターで指導的立場の教員を養成するための研修である(1年に15名程度が対象であまり多くはない)。

 

 

 

うわさ話であるが、面接時の志望理由に「都は研修制度が充実しているので〜」と言ったものの、その内容を問われると説明できない受験生がいるそうである。自分が採用されたあとのイメージと重ねる形で、研修体系を整理しておこう。

 

今回は以上!