きょうさい対策ブログ

教員採用試験(教採)の対策をまとめます。教職教養解説もあり。

【神奈川解説26】集団での活動を重視した教授法。バズ学習、ジグソー学習、KJ法、MD法

今回は、神奈川教採で出題歴のある、主に集団での活動に重きを置いた教授法を4つ紹介します。

 

バズ学習

授業の途中に少人数にる話し合い活動(バズ・セッション)を取り入れた教授法です。話し合いが行われている際のガヤガヤとした様子が、バズ(buzz,ハチがブンブン飛ぶ様子)という言葉に表れています。

 

ジグソー学習

近年では「知識構成型ジグゾー法」という意味で使われることが多いので、そちらで説明します。研究している団体のページを一度みておくとよいでしょう。

知識構成型ジグソー法 | 東京大学 CoREF

 

ジグソー学習は「エキスパート活動」→「ジグソー活動」という順に学習が進められるのが特徴的です。

エキスパート活動では小グループごとに異なった資料A,B,C…が与えられます。ここでの学習を通して、グループ内のメンバーはその内容に関して詳しい"専門家"になるのです。資料Aが与えられたグループのメンバーはAについての専門家、資料Bが与えられたグループのメンバーはBについての専門家…という要領です。

エキスパート活動の後のジグソー活動では、グループを再編成し、異なる資料で学習した様々な"専門家"が集まる小グループを作ります。この小グループにはAについての専門家、Bについての専門家、Cについての専門家…というようにエキスパート活動で異なる資料で活動した専門家が集まっているため、知識を組みわせて有益な議論を期待できるだろう、というわけです。

 

KJ法

ブレーンストーミングという方法はご存知でしょうか。ブレーンストーミングは「実現可能性や細かいことはいいからとにかくどんどんアイディアを出そう」という態度でアイディアを言っていくことですね。このようにしてアイディアを出した後で、その情報を整理していく方法がKJ法です。現在では整理の際に便利な付箋が使われることが多いです。なお、KJの名称の由来は考案者、川喜田二郎の頭文字とのこと!ブレーンストーミングKJ法はセットで押さえておくと良いでしょう。

 

MD法

アルファベット2文字で表す教授法が続きますが、こちらはマーケティング・ディスカッション法というグループ学習です。子供たちの様子が市場での「売り手」と「買い手」の様子に似ていることから名付けられました。グループでまとめた内容を各ブースで発表する際に,発表者と他のグループへ情報収集に出掛ける者とに分かれ,情報収集した内容を各グループに持ち帰り、グループ内発表内容の検討を行います。

 

(演習)

2016年と2007年の計2題、解いてみましょう。

 

(演習1)

次の記述は、グループ学習について述べたものである。空欄[   ]に当てはまるものとして最も適切なものを、下の1〜5のうちから選びなさい。(2016年実施38)
各グループから1人ずつを集めた別のグループを形成し、そこで学習した結果をグループに持ち帰り他のメンバーに教授するという、どの学習者もそれぞれの情報のエキスパートに育成することができる学習方法を[   ]という。
1 バズ学習
2 完全習得学習
3 プログラム学習
4 ジグソー学習
5 発見学習

(解)4

 

なお、ジグソー学習は2006年にも同様に単独で出題されています。2018年は単独での出題はないと思われますが、他の教授法と並べる形で出題される可能性は大いにあるでしょう。

 

(演習2)

次の(ア)〜(オ)は、学習の方法に関係する事項について述べた文である。正しいものを2つ選べ。(2007年実施13)
(ア)発見学習では、子どもたちが学習課題に直面したとき、自ら仮説を立て、自ら考案した方法によって仮説を確認していく。
(イ)KJ法とは、子どもたちの活動が、市場の売り手と買い手の様子に似ていることから名付けられたものである。全ての子どもが役割分担により他のグループに分かりやすく説明する過程を通して、子どもが学習内容を再認識する。
→これはMD(マーケティング・ディスカッション)法の説明。KJ法は開発者の川喜田二郎の頭文字でカードを用いて情報を整理し、創造的な発送を引き出す方法
(ウ)プログラム学習とは、所定の課題や問題について意見が対立する場合に、その対立している点を双方にわかれて強調して主張しあう方法である。
ディベート
(エ)完全習得学習とは、小グループにわかれて討論した結果を、各グループの代表者がまとめて報告し、それをもとに全体で討議を行う方法である。
→バズ学習
(オ)ブレイン・ストーミングとは、自由に意見やアイデア、情報等を発現できるという方法である。ただし、テーマと何らかの関連があること、批判をしないこと等の基本的な姿勢についてオリエンテーションをする必要がある。

 

(解)正しいものは(ア)と(オ)

(イ)→これはMD(マーケティング・ディスカッション)法の説明。

(ウ)→プログラム学習は個別学習ですから違和感ありありの説明です。これはディベートの説明です。

(エ)これはバズ学習の説明です。ブルームの完全習得学習は形成的評価を重視してすべての子どもに学習内容を定着させるための教授法でしたね。

 

今回はここまでです。