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【神奈川解説30】評価の基準による分類。絶対評価、相対評価、個人内評価。その他の評価方法

前回は時期によって評価を診断的評価・形成的評価・総括的評価の3つに分類しました。

今回は評価の基準によって分類した3評価(絶対評価相対評価・個人内評価)と、その他の評価ということで2つの評価(ポートフォリオ評価・パフォーマンス評価)を紹介します。

 

絶対評価(到達度評価、目標に準拠した評価)

あらかじめ定められた目標をクリアできているかどうかで判断する評価です。この評価でいけば、5段階評価で何人成績が5の生徒が出てもよいことになります。なお、教採の過去問から、「到達度評価」あるいは「目標に準拠した評価」と同じ意味と考えてよいです。

 

相対評価(集団に準拠した評価)

集団内での相対的な位置を示す評価です。クラス内の成績を順にならべ、上から〜人までは成績5、といような決め方をします。もともとは戦前の教師による主観が強すぎる評価を克服する目的で導入されたようです。しかし、5段階評価で1をつける生徒の存在を前提としたり、1クラス分の人数に正規分布を当てはめようとする点などに不都合が生じるなど問題点が多く、現在の学校現場では相対評価はあまり使われません。

 

個人内評価

生徒ごとにどれだけ伸びたのかを評価しようとする評価です。評価の基準が生徒個人にあるわけです。

個人内評価を行う際の道具として、次のポートフォリオ評価が使われる場合があります。

 

ポートフォリオ評価

ポートフォリオ(Portfolio)とは書類入れのことです。生徒が学習活動で生み出したプリントや作品などを個人ごとにファイル等にまとめ、学習の成果や軌跡、達成した生徒の見て評価します。

 

パフォーマンス評価

発表や作品などによって自分の考え方や感じ方を表現し、その行いを見て評価する方法です。ペーパーテストなどで測りにくい、表現の力を評価することができますが、労力・時間がかかるため、頻繁な使用には向きません。

  

(演習)

では演習です。次の3問をやっておけば十分でしょう。

 

(演習1)

空欄[ ア ]〜[ ウ ]に当てはまるものの組合せとして最も適切なものを、下の1〜5のうちから選びなさい。(2015年実施40)
(1) [ ア ]とは、評価対象となっている学習者自身から得られる情報を用いて基準設定を行う評価方法である。
(2) [ イ ]とは、何らかの教育目標や内容に照らし合わせた基準を用いた評価方法である。
(3) [ ウ ]とは、評価対象が属する集団全体のデータから基準を設定し解釈を行う評価である。
【選択肢】個人内評価、絶対評価相対評価、診断的評価

 

(解) [ア]個人内評価 [イ]絶対評価 [ウ]相対評価

 

 

(演習2)

次の評価に関する説明を読み、その内容に該当する語句として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから1つ選びなさい。(2009年実施13)
 児童生徒に知能や技能を表現させたり応用させたりするような課題を行わせ、それを評価者が観察し、学力が表現されている程度を評価する方法
①カリキュラム評価 ②パフォーマンス評価 ③自己評価 ④相対評価 ⑤ポートフォリオ評価

 

(解)②

表現させたことの評価なのでパフォーマンス評価です。

 

(演習2)

次の文は、評価について述べたものである。誤っているものを、次の①〜⑤の中から1つ選べ。(2009年実施42)
①診断的評価とは、教授・学習過程の前に児童生徒の現状を診断することを目的として行う評価である。
②形成的評価とは、児童生徒に与えられた課題が適切であったか、理解の程度は高まっているか、一人ひとりの学習者に進歩の程度に差があるかどうかなどを診断し、授業に役立てるために行う評価である。
③総括的評価とは、学期末や学年末、あるいは単元の学習の終了時に行い、学習の最終的な成果を評価するものである。
④個人内評価とは、一定期間の、あるいはある時点における個人の種々の能力や特性などを、その個人の内部で比較する評価である。
⑤目標に準拠した評価とは、集団と個人の成績とを比較して、個人の成績の位置を示す評価である。

 

(解)⑤

⑤は集団に準拠した評価(相対評価)の説明ですね。

 

今回はここまでです。