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【神奈川解説66】発達障害の定義。自閉症、高機能自閉症、学習障害、ADHD

今回は文科省のホームページで解説されている、主な4つの発達障害(自閉症高機能自閉症学習障害ADHD)について扱います。一度以下のリンクから読んでおくようにしましょう。

主な発達障害の定義について:文部科学省

 

まず自閉症について。

自閉症とは
 自閉症とは、3歳位までに現れ、①他人との社会的関係の形成の困難さ、②言葉の発達の遅れ、③興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害であり、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

自閉症の特徴は言語の発達が遅れることです。ですから「話す」活動が本格化する、「3歳」ぐらいまでに顕在化するのです。「3歳」というのを機械的に覚える必要はありません。

  

知的な遅れがない場合は高機能自閉症といいます。

 高機能自閉症とは、3歳位までに現れ、①他人との社会的関係の形成の困難さ、②言葉の発達の遅れ、③興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいう。
 また、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

 

 

特定の学習だけ極端に苦手な場合は学習障害の可能性あり。LDとも。

学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。
 学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。

 

 

落ち着きがないとか忘れ物が激しいなどの特徴がある、注意欠陥多動性障害。長いのでADHDとも。

ADHDとは
 ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。
 また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

 

 

 

(演習)

 3題扱います。

 

(演習1)

次の文章は、文部科学省が示す障害の定義である。次の[ア]〜[オ]に当てはまる語句を選択肢から選びなさい。(2008年実施34)

 [ ア ]とは、[ イ ]位までに現れ、①他人との社会的関係の形成の困難さ、②言葉の発達の遅れ、③興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいう。また、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

 [ ウ ]とは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。また、[ エ ]以前に現れ、その状態が継続し、中継神経系に何らかの要因にある機能不全があると推定される。

 [ オ ]とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。[ オ ]は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。

【ア、ウ、オの選択肢】 学習障害高機能自閉症ADHD

【イ、エの選択肢】 3歳、7歳

 

(解)[ア]高機能自閉症 [イ]3歳 [ウ]ADHD [エ]7歳 [オ]学習障害

 

(演習2)

次の記述は、文部科学省の「教育支援資料〜障害のある子供の就学手続きと早期からの一貫した支援の充実〜」(平成25年10月)からの抜粋である。空欄[ ア ]〜[ ウ ]に当てはまる語句を選択肢から選べ。

(1) [ ア ]とは、学習に必要な基礎的な能力のうち、一つないし複数の特定の能力についてなかなか習得できなかったり、うまく発揮することができなかったりすることによって、学習上、様々な困難に直面している状態である。

(2)[ イ ]とは、おおよそ、身の回りの特定のものに意識を集中させる脳の働きである注意力に様々な問題があり、又は、衝動的で落ち着きのない行動により、生活上、様々な困難に直面している状態である。

(3)[ ウ ]とは、①他人との社会的関係の形成の困難さ、②言葉の発達の遅れ、③興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする発達の障害である。その特徴は、3歳くらいまでに現れることが多いが、小学生年代まで問題が顕在しないこともある。中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定されている。

【選択肢】学習障害自閉症注意欠陥多動性障害

 

最後に、発達障害者支援法についての2015年の問題。2016年の改正に合わせて、法律を最新の表現に変えてあります。

(演習3)

次の記述は、発達障害者支援法の条文からの抜粋である。空欄[ ア ]〜[ エ ]に当てはまるものとして正しいものを選択肢から選びなさい。

第二条 この法律において「発達障害」とは、自閉症アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、[ ア ]、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常[ イ ]において発現するものとして政令で定めるものをいう。
2 この法律において「発達障害者」とは、発達障害がある者であって発達障害及び社会的障壁により日常生活又は社会生活に制限を受けるものをいい、「発達障害児」とは、発達障害者のうち十八歳未満のものをいう。
3 この法律において「社会的障壁」とは、発達障害がある者にとって日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものをいう。
4 この法律において「発達支援」とは、発達障害者に対し、その[ ウ ]の適正な発達を支援し、及び円滑な社会生活を促進するため行う個々の発達障害者の特性に対応した医療的、福祉的及び[ エ ]をいう。

【アの選択肢】 学習障害、情緒障害

【イの選択肢】 低年齢、学齢期

【ウの選択肢】 感情統制、心理機能

【エの選択肢】 専門的ケア、教育的援助

 

(解)[ア]学習障害 [イ]低年齢 [ウ]心理機能 [エ]教育的援助

演習3の問題文内の3にある、「社会的障壁」の項目は2016年の改正で新しく追加されたものになります。再び発達障害者支援法から出題されるとすればそこが問われる可能性が高いですね。

 

今回はここまで。